UAEで女性の社会進出はさらに進むのでしょうか?
Array日本では働き方改革やSDGs(持続可能な開発目標)への取り組みとして、女性の社会進出が積極的に推し進められています。
それでも日本は、昨年12月に世界経済フォーラムより発表された「世界ジェンダーギャップ報告書(Global Gender Gap Report)2018」では、149か国中110位と世界の基準に対して大きく遅れを取っているのが現状です。
同報告書において、UAEは122位となっており、日本以上にギャップがあることが発表されています。UAEはビジョン2021の中でジェンダーギャップを解消し、ジェンダー間平等指数トップ25に入ることを目標としています。
そのような中でUAE現地紙The National Web版は“How global companies are bringing women-friendly work benefits to the UAE“ という記事を公開しています。
内容は日本でも有名なグローバル企業、マッキンゼー社、アクセンチュア社、PwC社、GE社のUAEオフィスにおける産休、育休制度についてのインタビューとなっており、UAE政府が主導する女性の雇用機会の拡大や、男女間の給与平等性の担保といった施策よりも、さらに踏み込んだ施策を導入している企業として紹介されています。
UAEにはフリーゾーンを中心に多くの外資系企業が進出をしています。
そこで働く女性は欧米系や周辺中東諸国出身の外国人が多く、ジェンダーギャップの解消に対して関心が高いと考えられます。
だからこそ他の中東ムスリム国家と比べてUAEは、女性が大臣に就任されている等、女性の社会進出が進んでいるということになるのかと考えられます。
そもそもイスラムの教えでは女性を迫害しているという概念はなく、むしろ保護しているものと捉えられています。アバヤで全身を隠す服装や家族以外の男性に触れてはいけないといった慣習も、女性を危険から遠ざけるという側面があると言われています。
このような教えの下で暮らすムスリムにとって、西洋社会のジェンダーの価値観を当てはめるのは少々違和感があるように感じられるかと思われますが、多くの外資系企業が進出しているUAEにおいては、徐々にグローバル大において謳われているジェンダーギャップへの解消に向けての動きが活発化しており、今後も同様の方向に国が動いていくと考えられます。
2020年のドバイ万博で世界中からの観光客を迎えようとしているUAEは、ドバイでの観光客の酒購入を始めとした様々な規制を緩和しています。
観光だけでなくビジネスの誘致にも積極的なUAEにおいて、イスラムの教えと西洋的なビジネス文化をどのように融合させていくのかが楽しみでもあります。
ksnコーポレーションでは、ドバイ政府機関との提携関係の下、UAEやアブダビ政府にも幅広いネットワークを持ち、UAE・中東市場における各種規制の調査から参入戦略の立案、現地パートナー候補のご紹介、政府に対する働きかけのサポートといったご支援をさせて頂いております。
UAEへの進出や販路開拓にご関心をお持ちの企業様がいらっしゃいましたら、是非お気軽にお問合せください。