UAE、より健康な国家を目指し、たばこ、エナジードリンク等を増税
アラブ首長国連邦(以下、UAE)において、付加価値税(以下、VAT)が2018年1月より導入されるというニュースに追い打ちをかけるように、UAE政府は、2017年10月~12月の間に自国民の健康被害への影響を加味し、たばこ、エナジードリンク、炭酸飲料について、増税を決定しました。たばこ、エナジードリンクについては、100%の税、炭酸飲料については50%の税が課せられるということで、それらの商品については小売価格が一気に今までの1.5倍から2倍に高騰することが予想されます。
例えば、現地で人気のエナジードリンク「モンスター」は6ディルハムから12ディルハムへ、マルボロ(20本入り)1パックが11ディルハムから22ディルハムへ値上げされることが想定されています。
今回の増税により、政府の税収が年間約70億ディルハム(約19億米ドル)程度増加すると予想されています。
また、政府の税収増加以外にも、UAE国民の健康改善が大きく期待されています。
たばこの場合、通常、10%の増税で喫煙人口が5-10%程度減少するといわれており、豪州や英国では度重なる増税により喫煙人口が一気に減少したという事例もあります。
UAEもそれらの国と同様の効果を期待し、増税に踏み切ったと考えられます。
画像:増税により値上げされる商品(the national紙より)
UAEではこうした嗜好品に対する増税や、付加価値税の導入等によって、製品の小売価格の更なる上昇が予見されます。
一方で、より低価格かつ高品質な製品に対する需要が高まると予測されるため、そういった製品を持つ企業にとってはビジネスチャンスが拡大しているとも考えられます。
ksnコーポレーションでは、実際に現地に拠点を構え、日本産の食品を現地へ輸出しておりますので、貴社製品のドバイにおける競合品の状況等の調査につきましてもより実態に合う調査をご提供させていただくことが可能です。
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(2017/10/15)本記事への続報を掲載しました。
UAEにおける炭酸飲料、スポーツドリンク等への「物品税」続報