一部オンライン化も? ドバイ万博の最新準備状況
ドバイ万博の開幕予定日である2021年10月1日まであと半年程となり、イベント開催に向けた対外的なアピールと準備が徐々に本格化してきています。ドバイ政府は、今年の1月末より万博のメインパビリオンの一つとなるSustainability Pavilionの一般公開を開始しました。地元紙の報道によると既に5万人以上の人々がこちらのパビリオンを訪れたとのことで、UAEの国営通信は訪問者の96%がパビリオンの展示に触れて環境問題に対する意識を改めようと思ったと回答していることを報じています。この一般公開は4月10日まで行われる予定となっています。UAEでは1月より新型コロナウィルスの感染者数が急増しましたが、その中においてもパビリオンの一般公開に踏み切ったことからは、万博の開催に向けた政府の意思を強く感じます。
また、万博の開催に向けた準備も本格化しつつあります。万博期間中は3万人もの人々がボランティアとして活動する予定で、その募集が既に始まっています。ボランティアへの応募要件は18歳以上かつ英語が堪能であることのみで、教育レベルや国籍などは考慮されません。地元紙の報道によると応募期間は3月31日までで、既に16万件以上もの応募が寄せられているとのことです。これら応募者は書類審査と個人面接による選考を受け、合格者は一連の教育プログラムを受講してプロフェッショナルな知識と対応力を身に着けることになるそうです。
リアルイベントとしてのこうした開催準備が進む一方で、コロナ禍の収束が見えない中、海外からの訪問者数の減少が避けられないことも事実です。このため、万博を実物とバーチャルの両方で行うハイブリッド化に向けた準備も始まっています。ドバイ万博の広報担当は、コロナ禍のためドバイを訪れることのできない人々のため、バーチャルな万博を体験できるサービスを準備していることを発表しています。これは物理的なイベントを補完するための位置づけではありますが、オンライン環境を使うことによってより多くの人々に万博を身近に感じてもらえるようにすることは、ドバイ万博をより特別なイベントにしてくれるのではないかと思います。
リアル型、ハイブリッド型、どういった形態になるにせよ、万博開催に向けた準備は着実に進みつつあるようです。
ksnコーポレーションでは、ドバイ政府機関との提携関係の下、UAEや中東市場における各種規制の調査から参入戦略の立案、現地パートナー候補のご紹介、展示会出展のサポートといったご支援をさせて頂いております。UAEや中東地域への進出や販路開拓にご関心をお持ちの企業様がいらっしゃいましたら、是非お気軽にお問い合わせください。