中東ビジネス最新情報 ・2021年2月9日

DPWorld社の昨年のコンテナ取扱量は、コロナ禍においても微増を推移

アラブ首長国連邦(UAE)のDPWorld社(UAEのドバイに本拠を置く港湾管理会社・メガターミナルオペレーターで、世界3位の規模)は、2020年第4四半期および2020年通期の同社による貨物取扱量を発表しました。

新型コロナウイルスの影響もあり、世界的に海運コンテナが不足するという未曽有の事態が引き起こされた2020年でしたが、世界中のDP Worldが保有する港湾の全体のコンテナ取扱量は前年比で+0.2%の7,120万TEU(Twenty-foot equivalent unit)であったと発表されています。この数字を見るとやや成長が鈍化しているとの印象を持ちがちですが、2020年第4四半期のコンテナ取扱量は1,910万TEUと、対前年同期比で+7.6%、前期比で+6.5%と非常に強い結果を残しています。第4四半期の結果をけん引したのは、ムンドラ港 (インド)、 ロンドン港 (イギリス)、 ロッテルダム港 (オランダ)、 アントワープ港 (ベルギー) そしてソクナ港 (エジプト)であったと報道されています。

DPWorld社のグループ会長兼CEOであるSultan Ahmed bin Sulayem氏は、「2020年第4四半期に、対前期比の成長が6.5%に加速するという非常に良い結果を報告できることをうれしく思います。業界全体が-2.1%の縮小を見込んでいる中で、前年比+0.2%という数字は悲観するものではありません。全体として、これもまた、世界のコンテナ業界の回復力と、DPワールドの市場を上回る継続的な能力を示しています。2020年の横ばい成長は、2.1%縮小すると推定される業界と比べて遜色ありません。全体としては、世界のコンテナ業界の回復力と、DPWorld社の市場を上回る能力を示していると考えられます。」とのコメントを表明しており、第4四半期のコンテナ需要回復をさらに追い風に変えるべく、今後も、ダカール(セネガル)やルアンダ(アンゴラ)といったアフリカのプロジェクトに引き続き投資を行う姿勢を見せています。

また、同氏はDPWorld社の旗艦港であるドバイのJabel Ali港におけるコンテナ取扱量についても「安定している」と述べており、引き続き、ドバイが中東地域のハブとしての地位を高めていくものと考えられる。

ksnコーポレーションでは、ドバイ政府機関との提携関係の下、UAEや中東市場における各種規制の調査から参入戦略の立案、現地パートナー候補のご紹介、展示会出展のサポートといったご支援をさせて頂いております。UAE及び中東地域への進出や販路開拓にご関心をお持ちの企業様がいらっしゃいましたら、是非お気軽にお問い合わせください。

参考文献:
WAM (https://wam.ae/en/details/1395302908211)




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