Gulfood 2019への出展を通して気付いたこと
Array先月、2月17日から2月21日にかけて、世界最大の食品展示会であるGulfoodがドバイのWorld Trade Centreで開催されました。
世界規模の展示会がいくつも開催されているドバイにおいてもこのGulfoodは特別なイベントであり、開催期間中は交通事情も含め街中がGulfoodを中心に動いているような印象を受けました。
24回目の開催となった今年は、100万sqfの会場に120カ国から約5千社がブースを構え、また198カ国から98,000人が来場したとのことで、その規模の大きさに改めて驚かされます。
出展国は現在も増加しており、今年は新たにEUやブルガリア、ニュージーランドが各国のパビリオンを開設しました。
日本も当然JETROがジャパンパビリオンを設置し、パビリオン内に約30社が出展しました。中東は相変わらずの和食ブームに沸いており、周辺のパビリオンと比較してもジャパンパビリオンには特に多くの人々が訪れていました。
弊社ksnコーポレーションは、コンサルティング事業のみならず自社商品を中東にて販売する商社事業も展開しておるため、ジャパンパビリオン内にブースを出展させて頂きました。
弊社のGulfoodへの出展は今回で5度目となります。
今年も中東諸国をはじめとしてアジアや欧州など、様々な地域の方々とブースにてお会いしましたが、以前と比較して、イランからのお客様が明らかに減少したこと、サウジアラビアからの引き合いが増加したこと、そしてパキスタンや中央アジアのお客様からの引き合いが増加したことが大変印象的でした。
イランに関しましては、トランプ政権による制裁が強化されていること、そしてイラン政府により海外からの輸入品にかなり厳しい制限が設けられていることが、Gulfoodにも影響を与えていることを実感しました。
一方で、サウジアラビアは以前にもましてバイヤーの数が増加し、同国の改革路線の進捗と、和食マーケットの広がりを見て取ることができました。
そして驚いたのはパキスタンや中央アジア勢の躍進です。これまでの同地域からの引き合いはありましたが、やはり価格が全く折り合わないというケースが目立ちました。
しかし今年は具体的な商談に進んだケースもあり、こうしたことからも同地域の経済が着実に進んでおり、富裕層も厚みを持ってきていることが分かりました。
特に膨大な人口を持つパキスタンは今後、日本企業にとって重要なマーケットになっていくものと考えられます。
ksnコーポレーションでは、ドバイ政府機関との提携関係の下、UAEやアブダビ政府機関にも幅広いネットワークを持ち、UAE・中東市場における各種規制の調査から参入戦略の立案、現地パートナー候補のご紹介、政府に対する働きかけのサポートといったご支援をさせて頂いております。
UAEへの進出や販路開拓にご関心をお持ちの企業様がいらっしゃいましたら、是非お気軽にお問合せください。