中東ビジネス最新情報 ・2021年10月11日

ドバイ万博開催初日の様子及び日本館訪問

10月1日のAM10:00、ドバイ万博がついにオープンし、筆者も早速訪問しました。初日の開催時間となれば訪問客でいっぱいになっているかと思いきや、やはりまだまだ日中は気温も高く、また開催地が砂漠地帯であることも相まって非常に暑かったためか、開始時刻では人はまばらでした。ただ夕刻になって涼しくなると、かなり人の数も増えてきました。
入場ゲートでは、PCR検査の陰性証明ないしワクチン証明の提示が必須で、名前なども念入りに確認されます。荷物検査、身体検査も空港と同様の形で進んでいきます。




















会場内での移動は基本的に徒歩ですが、路面電車が走っていたり、レンタル自転車があったりと、移動手段は多様です。また、屋外通路には屋根がついており日陰を進むことができ、いたるところに水飲み場があったりペットボトルの売り子がいたり、日差しに気を付けましょうと随時アナウンスが流れたり、暑さ対策も念入りに行われていました。


















いくつかの国のパビリオンやお土産屋を経て、日本館に到着です。日本館の隣にはスシローが出店しており、午前10時から午後11時まで開店しております。到着したときは午後1時頃とお昼時で、並ばずに入れたものの中は満席でした。テイクアウトのお寿司ランチを持って帰る人も散見されました。客層のおよそ半分は日本人で、その他は欧米人およびアラブ人が入り混じっているようでした。スタッフは全員日本人で、注文してから商品到着までも非常に早く、その回転の良さも、店の前に列ができていない要因の一つだったと思います。






























日本館は昼過ぎまでは開会式およびVIP専用となっており、一般公開は午後3時からでした。ただ、その前からかなりの人数が並んでおり、自分が到着した午後4時時点では2時間待ちの行列となっておりました。ただし案内なども日本人スタッフたちが機敏に行っており、特段の混乱もなく1時間程度で入場することができました。30名程度のグループツアーとなっており、全部で45分程度のプログラムとなっております。会場を出た際は夕方6時頃でしたが、引き続き2時間待ちの行列となっておりました。















日本館のコンセプトは「Where ideas meet アイディアの出会い」。開始時に一人ずつスマートフォンとイヤホンが渡されます。会場内ではそのスマートフォンからガイダンスが流れる形式となっており、入場時に一人ずつスマートフォン上で「花」が配布されます。その花を持ちながら、日本がこれまでの歴史でどのような出会い(大陸との出会い、禅との出会い、など)を経て発展してきたのか、そして世界は現在どのような課題に直面しているのか、その中でどのようなアイディアが地球を救うのか、そういった映像や展示を経ながら進んでいき、最後に各々の「花」とアイディアが一つになって、地球のために何ができるか、というメッセージを経て終了となります。




































筆者の解釈では、それぞれは小さな一凛の「花」に過ぎなくても、各々が独自の経験やアイディアをもとにそれを形にし、そしてその形を得た「花」がたくさん集まれば、それは地球を変えられる大きな力になりうる、というメッセージを感じました。

まだそれほど多くの国のパビリオンは訪問できておりませんが、自国の技術や歴史を単にアピールするにとどまらず、日本の存在意義や価値を踏まえつつ、地球全体の視野に立って組まれたプログラムであり、まさに万博の舞台にふさわしい内容だったと思います。

ksnコーポレーションでは、ドバイ政府機関との提携関係の下、UAEや中東市場における各種規制の調査から参入戦略の立案、現地パートナー候補のご紹介、展示会出展のサポートといったご支援をさせて頂いております。UAEや中東地域への進出や販路開拓にご関心をお持ちの企業様がいらっしゃいましたら、是非お気軽にお問い合わせください。


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