■中東ビジネス最新情報 ・2020年12月15日
ドバイにて先端技術の展示会「GITEX」がリアルイベントとして開催
新型コロナウィルスの影響から、ドバイの多くの展示会はこれまで中止や延期、またオンライン版への切り替えなどの措置が取られてきていました。これは、大規模展示会や国際会議などによって世界中から人々を呼び込み、観光産業を振興してきたドバイにとって大変厳しい状況と言えます。しかしそのような中で、ドバイで最も規模の大きい展示会の一つである先端技術の展示会「GITEX」が12月6日から12月10日にかけて、Dubai World Trade Centreにおいてリアルイベントとして開催され、注目を集めました。通算40回目の開催となった今回のGITEXは例年よりも規模こそ縮小されたものの、コロナ禍にも関わらず1,200の企業や団体が出展しました。また展示会と並行して実施される会議やイベントでは30カ国から350人にも及ぶスピーカーが集まり、人工知能や将来のモビリティ、ブロックチェーンなどに関し講演を行ったようです。
Gulf News掲載
この展示会にはドバイ首長兼UAE首相であるシェイク・モハメッドも訪れ、マイクロソフトやファーウェイといった主要ブースを視察するとともに、ドバイの安全性を世界に向けてアピールしました。今年も例年同様に、多くの企業によって目を引く展示がなされましたが、その中でもUAEの国営通信会社であるエティサラットのブースに展示された空飛ぶタクシー（ウーバー）が最も注目を集めたようです。また、日本をはじめ、アメリカやイギリス、サウジアラビアやロシアなど多くの国々が各国のパビリオンを出展し、展示会に賑わいを与えました。JETROによると、日本パビリオンには10社が出展、そのうちの8社はリモート参加し、来場者とモニター越しに商談を行ったそうです。
各国の渡航規制などから例年と同様の盛り上がりとはいきませんでしたが、ドバイを代表する展示会がこうしてリアルイベントとして開催されたという事実は大変前向きで、大きな意味を持ちます。「あのGITEXから展示会が正常化に向かっていった」と言われる日がそう遠くない未来に来ることを期待したいと思います。
ksnコーポレーションでは、ドバイ政府機関との提携関係の下、UAEや中東市場における各種規制の調査から参入戦略の立案、現地パートナー候補のご紹介、展示会出展のサポートといったご支援をさせて頂いております。UAE及び中東地域への進出や販路開拓にご関心をお持ちの企業様がいらっしゃいましたら、是非お気軽にお問い合わせください。
