中東地域における新型コロナウイルスを取り巻く状況
世界中で猛威を振るっており、パンデミック状態となっている新型コロナウイルスですが、UAEを含む中東各国においても、感染拡大の動きを見せています。特に、イランは感染者数10,000人超え、死者400人超え(2020年3月13日時点)という状況に陥っています。その他にも、GCC6か国、レバノン、イスラエル、イラク等でも感染者の確認がされており、多くのイベント等が中止されています。中東諸国における新型コロナウイルスの症例数
出所: Johns Hopkins University, 2020年3月13日時点
UAEにおいては、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大に関する影響を考慮し、国民と居住者に対して海外渡航を控えるよう、3月5日に通達を発行しました。また、ドバイ国際空港を含む国内の主要空港においてスクリーニング結果を実施しています。
現状、UAEは特に海外からの渡航者に関して渡航制限を設けていませんが、隣国のサウジアラビアでは、聖地巡礼者の入国を一時的に停止し、2万人に影響が出ていると報道されています。また、3月7日以降、日本をはじめ、韓国、アラブ首長国連邦、クウェート、バーレーン、レバノン、シリア、エジプト、イタリア、イラク、オマーン、フランス、ドイツ、トルコ、スペイン等、症例が多数報告されている国からの旅客者の入国を禁止しています。
日本においては、東京オリンピックの開催可否について日々報道が行われていますが、UAEのドバイにおいても2020年9月より万博の開催が予定されており、新型コロナウイルスによる影響が心配されています。
各国において、一部フライトの運行見合わせや、学校閉鎖、イベント中止などの措置を行っており、日系企業の間でも、駐在員やスタッフの在宅勤務、出張の見合わせ等の措置を講じている企業も増加してきています。
今後の動向が不透明な状況ですが、弊社では今後も新型コロナウイルスの最新状況をウェブサイトにて公開していきますので、適宜、ご確認ください。