ドバイで観光客の店舗での酒類購入が可能になりました。
Array今年7月、ドバイにおいて海外からの訪UAE観光客に酒類購入ライセンスが導入されたと発表されました。
ライセンスを取得できるのは21歳以上の非ムスリム観光客となります。対象となるのはドバイ首長国のみであり、アブダビや他の首長国には適応されないものとなります。
これまで海外からの観光客に対して酒類が提供できるのはホテルやレストランに限られていましたが、このライセンス導入によって、観光客は政府から認可を受けた酒類販売店であるマーチャンタイル・アンド・マーケティング・インターナショナル(MMI)やアフリカン+イースタンの指定されたいずれかの店舗であれば酒類の購入が可能になます。
日本人にとっても、ドバイへの観光旅行がより楽しくなるのではないでしょうか。
肝心の購入方法は上記の販売店HP(https://mmiliquorlicence.com/#tourist)に示されており、非ムスリム観光客であることとアルコールの購入、輸送、消費についての規則への注意書に署名を行い、アルコール消費の規則にまつわるリーフレットが発行されれば完了と、極めてシンプルな内容になります。
署名に際してはパスポートと入国スタンプの捺印面の提示を求められるようですので、忘れずに携帯するようにしてください。
ドバイに隣接する首長国のシャルジャ首長国やUAEの隣国サウジアラビア王国は酒類の提供や持ち込みが禁じられているほどイスラム教の戒律ではタブーになっている酒類ですが、ドバイでこれほど寛容な措置が取られているのは、ASEANより大きい経済規模を誇るMENA (Middle East North Africa) の玄関口としての機能を重視していることが作用しているのかもしれません。
実際ドバイの全人口は330万人程度ですが、そのおよそ9割が外国人と言われており、また旅行客の多さの指標となる国際線利用旅客数において、ドバイ国際空港は5年連続世界1位となっています。
来年には大阪万博の前の登録博であるドバイ万博も開催され、ドバイ政府が2,500万人の観光客を見込んでいる中、非ムスリム観光客への寛容な動きは今後より一層加速していくのかもしれません。
ksnコーポレーションでは、ドバイ政府機関との提携関係の下、UAEやアブダビ政府にも幅広いネットワークを持ち、UAE・中東市場における各種規制の調査から参入戦略の立案、現地パートナー候補のご紹介、政府に対する働きかけのサポートといったご支援をさせて頂いております。
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