UAEでのIT環境は日本を超えてくるのかもしれません。
Array3月中旬、地元紙Gulf News Web版は次のような記事を掲載しました。
「Khaled Huriah: The charismatic Emirati who’s famous for more than just his food-カリスマ的EmiratiのKhaled Huriahは料理以外の分野でも有名な人である。」
(https://gulfnews.com/going-out/khaled-huriah-the-charismatic-emirati-whos-famous-for-more-than-just-his-food-1.1552387492244)
これはシャルジャ首長国に食堂を構えるKhaled Huriahを取材した記事で、その中で彼は1989年以来UAEローカルの伝統的な料理を提供する食堂を経営、自ら腕を振るう職人であると紹介されています。
記事の内容としては彼のパーソナルな部分に触れるといった内容ですが、興味深いことに、それを紹介するためにtwitterやInstagramなどSNSの情報が積極的に引用されており、また彼自身のSnapchatのビュー数にまで言及がなされています。
日本のWEBニュースにおいても個人のSNSにアップロードされた写真を使用した記事は見受けられますが、新聞社が発信しているWEBニュースという括りにおいては、SNSの情報は日本ではあまり引用されません。
また日本のWEBニュースでは直リンクという形で掲載されている個人アカウントの写真ですが、UAEのニュースではアカウントをそのまま埋め込むという形でアップロードされており、これは日本ではあまり見られない形ではないかと思われます。
総務省によるとUAEでの携帯電話普及率は2015年には187.3%となっており、2018年3月の日本の携帯電話普及率(181.7%)よりも高い水準となっています。
またドバイの広告会社Global Medea Insightは、UAEの総人口945万人に対し、SNSの利用者数は938万人であり、その普及率は99%に達していると発表しています。
これはICT総研が2018年に発表している日本のSNS普及率74.9%を大きく上回る数字となっており、人口の差に伴う絶対数の差はありますが、UAEがIT先進国になっているということは間違いないかと思われます。
先週の記事でも紹介した通り、UAEでは国内大手通信プロバイダEtisalatが2019年6月までに5Gの通信環境を整えると発表しています。
2020年に行われるドバイ万博では会場内、ドバイ市内に5G通信網が張り巡らされ、2,500万人と予想されている外国人訪問者を驚かせることになるでしょう。
ドバイには2000年にドバイ・インターネット・シティというICT関連企業が集まるフリーゾーンが設立されており、そこにはマイクロソフト、IBM、オラクルを始めとする850社を超える企業が拠点を構えています。
ドバイは、万博の「心を繋いで、未来を創る」というテーマに沿ってインフラ整備を行っていますが、通信技術のハード及びソフト面においても未来を創ろうとしているのかもしれません。
ksnコーポレーションでは、ドバイ政府機関との提携関係の下、UAEやアブダビ政府にも幅広いネットワークを持ち、UAE・中東市場における各種規制の調査から参入戦略の立案、現地パートナー候補のご紹介、政府に対する働きかけのサポートといったご支援をさせて頂いております。
UAEへの進出や販路開拓にご関心をお持ちの企業様がいらっしゃいましたら、是非お気軽にお問合せください。