サウジとUAE間で送金用仮想通貨の開発へ
ArrayUAE中央銀行は、2018年12月にサウジアラビア通貨機構(Saudi Arabian Monetary Authority)と協業で両国の国境を越えた取引で使用可能な仮想通貨を共同で発行する計画を発表しました。
UAE中央銀行総裁のマンスーリ氏によると、この事例は2国間の金融当局が協業して仮想通貨を開発する世界初の事例となるとのことです。
ただし、同じ記事において同氏は本事例について、未だに研究を開始するという段階であり、それほど研究は進んでいないことから、今後の開発スピードアップが必要になると言及しています。
本プロジェクトについては、両国から商業銀行も参加する見通しとなっています。
開発中の仮想通貨は、銀行間の取引で使用される予定で、同氏によると、両国の銀行間の送金は、現状と比較するとはるかに効率的になる見通しとのことです。
こうした形で壮大な計画(特に、世界一、世界初等の枕詞を付けて)を発表するのは、なんとも中東らしいやり方ですが、裏を返すと、こうした最先端技術の導入を検討する場として、UAEを含む中東地域は非常に良いフィールドとなりうることを証明しているとも考えられます。
また、クラウドファンディングプラットフォームやブロックチェーンテクノロジーをはじめとするFintechはここ数年で広く注目され、発展しています。
UAE中央銀行では、金融システムを保護し、消費者を保護するために、徐々に規制の策定・改定を開始しています。
こうした技術環境の変化に合わせて、規制を迅速に改定するフットワークの軽さも中東地域の特徴と言えます。
日系企業にとっても、中東地域は最先端技術の実証フィールドとして検討するに値する地域であると考えられます。
ksnコーポレーションでは、現地政府機関との提携関係のもと、現地における最先端技術の実証実験等のアレンジを通じて、優れた日本製品や技術、日本発のサービス等を現地で展開する支援を行っております。
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