オリンピックによるスポーツ市場の醸成
Array東京ではオリンピックを照準に合わせて開発されたワゴン型タクシーや、市松模様のボランティアユニフォームを着たガイドを日常レベルで見かけるようになり、2020東京オリンピックに向けて機運が高まって参りました。
一方ドバイで2020と言えばEXPO一色で、オリンピックの話題をあまり聞くことがありません。
そもそも、ドバイのオリンピックのイメージがあまりないため、今回はドバイとオリンピックの関係性を探ることにしました。
ドバイで盛んなスポーツ
観光業に力を入れている国ですので、レジャーやレクリエーションとして楽しめるスポーツは多岐に渡り存在します。例えば、ゴルフやデューンバッシング(砂丘でのバギー走行)を始め、モーターボートなどのマリンスポーツや、世界一巨大なスノードームで砂漠にいながらスキーを楽しむことができます。
観戦するスポーツとしても、ドバイ・ラグビー・セブンス、ドバイ・テニス・オープン、ドバイ・デザート・クラシック・ゴルフトーナメントなどの世界的な人気を誇る試合が行われ、サッカーやクリケットも国民的スポーツとして愛されています。
オリンピックとドバイ
ドバイはアラブ首長国連邦(UAE)選手団として、1984年のロサンゼルスオリンピックから夏季オリンピックのみ参加しており、UAE選手団は過去に2回メダルを獲得しています。1度目はドバイ首長国を支配しているマクトゥーム家の出身であるアハメド・アル=マクトゥーム選手が2004年アテネで射撃の金メダルを獲得し、2度目はモルドバ出身のセルジュ・トマ選手が国籍を変更し、2016年リオで柔道の銅メダルを獲得。
リオ五輪では、男性9名、女性3名の計12名からなる選手団が、射撃、柔道、水泳、ウェイトリフティング、自転車、陸上の6つの競技に参加しました。
オリンピック委員会の草の根活動
国民のスポーツへの関心がまだ低いUAEでは、オリンピックアカデミーがその思想や歴史を伝え、オリンピック・ムーブメントの普及や教育を担っています。またSchool Olympicsという組織が、学生の運動やスポーツを促進させる取り組みを行っており、3月7日はスポーツの日としてドバイやアブダビを中心としたUAE内の175か所でスポーツイベントが行われました。さらにドバイでは、今夏にジャカルタで開催されるアジア最大の競技大会の認知度向上のため、子供達が参加するランニングイベントがプロモーション活動の一環として行われました。ドバイでは2024年夏季オリンピックで、中東初の開催国となるべく立候補することが決まっています。
こうしたオリンピック委員会の普及活動に加え、健康意識が高まっている現状を鑑みると、スポーツ市場は成長していくものと考えられます。そういったビジネスチャンスにご関心をお持ちの企業様がいらっしゃいましたら、是非お気軽にお問合せください。