中東ビジネス最新情報 ・2022年3月31日

Meta社(旧Facebook社)がドバイに地域統括拠点を開設

2022年3月8日、Meta社がドバイのフリーゾーンの一つであるドバイインターネットシティに新しい拠点となる地域統括拠点を開設しました。この新たなドバイオフィスには、100人以上の従業員が勤務する予定で、中東・北アフリカ地域の市場にサービスを提供し、Meta社のプラットフォームを使用する全世界30億人のユーザーをサポートしていく予定としています。

Meta社の地域統括拠点の開設式典にはドバイのハムダン皇太子やMeta社COOのサンドバーグ氏が参加しました。ハムダン皇太子は祝辞において、「Meta社の新たな拠点設立は、世界的なテクノロジー企業がドバイをグローバルビジネスにおけるハブとして認識していることを反映している」と述べました。また、Meta社は中東・北アフリカ地域(MENA地域)でのプレゼンス強化に向けた長期的な目標があり、MENA地域の様々な公共機関・民間企業とのパートナーシップを通じて、様々な産業に大きな影響を与えることを目指していると発表しています。

Meta社COOのサンドバーグ氏は、アラブ首長国連邦(UAE)の「イノベーションの文化」がMetaの野心的なビジョンにマッチしていると述べ、中東・南アフリカ地域のイノベーションがもたらす今後の可能性が、「Meta社の今後のメタバース構築にとって非常に重要なカギになる」と述べています。イノベーション戦略を掲げているドバイ政府とMeta社の協力体制の構築は、メタバース等のさらなるテクノロジーの発展にとって、長期的な発展の活性化につながることが期待されています。

Meta社はすでに10年以上前より中東地域での活動を開始し、政府やメディア等と協力し、コンテンツ作成などを行ってきており、新型コロナウイルス感染症のパンデミック以降は、パンデミックにより影響を受けた企業を支援する取り組みの一環として、ドバイに拠点を置く中小企業100社以上に補助金を提供したりなど、様々な活動を行っています。

Meta社によるドバイの地域統括拠点の設立によって、今後さらに注目が集まるメタバースの構築や、メタバース技術を活用したビジネス展開が「イノベーションの文化」を持つドバイを中心にどのように成長し、展開していくのか、今後も関心が寄せられます。

ksnコーポレーションでは、ドバイ政府機関との提携関係の下、UAEや中東市場における各種規制の調査から参入戦略の立案、現地パートナー候補のご紹介、展示会出展のサポートといったご支援をさせて頂いております。UAEへの進出にご関心をお持ちの企業様がいらっしゃいましたら、是非お気軽にお問い合わせください。


参照記事:https://gulfbusiness.com/sheikh-hamdan-opens-metas-new-regional-headquarters-in-dubai/ 



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