■中東ビジネス最新情報 ・2022年3月2日
ドバイにおいて自動運転タクシーサービスの試験運用が開始
ドバイは無人の自動運転によるタクシーサービスの展開に向け、2022年12月末までにこのサービスの試験運用を開始することを発表しました。ドバイの道路交通局（RTA）は、アメリカカリフォルニア州サンフランシスコに本社を置くCruise社と協力し、2023年から自動運転タクシーの限定的なサービスの提供を開始し、「2030年までに4000台に達するよう徐々に」規模を拡大する計画だと述べています。
Cruise社は2020年、サンフランシスコにて最初の自動運転車両の試験運用を開始し、今月から米国内において一般向けの無人タクシーサービスの開始を発表しました。現段階では特定の地域で特定の時間のみ無料サービスの運行を行っており、今後、ドバイでの自動運転タクシーの導入は、アメリカ国外における初の事例となります。
自動運転タクシーのドバイにおける詳しい運行開始時期やルートなどはまだ明らかにされていませんが、この先進的な交通手段のサービス提供に向け、着々と計画が進められています。ドバイ首長は、「2030年までにドバイの全交通手段の25％を自動運転にする」という目標を発表しており、ドバイにおける総括的な交通システムの変革が今後期待されます。
また、RTAのMattar Al Tayer局長によると、自動運転サービスの導入には交通安全のレベル向上、渋滞の回避、駐車場の土地問題やコストの削減、移動コストの削減などを含む安全性や生産性の向上といったメリットに加え、電気自動車を活用することで、環境保全やクリーンイノベーションなど、生活の質や幸福度の向上にもつながると述べています。これらの経済効果は年間220億AED以上（約7,000億円）にもなると予想されています。生活水準の引き上げに役立つ最新技術を積極的に導入するドバイの動きに今後も注目していきたいと思います。
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参照記事：https://www.thenationalnews.com/uae/2022/02/13/dubai-to-start-driverless-taxi-service-by-2023/
