■中東ビジネス最新情報 ・2022年2月24日
中東最大級の食品総合見本市、「Gulfood」が2022年も開催されました
アラブ首長国連邦（UAE）のドバイで毎年開催される「Gulfood」は、中東最大規模の食品・飲料の見本市で、毎年5000社を超える出店数と、98,000人を超える参加者が集まる展示会です。中東地域へのサービス拡大を狙い、日本から参加する企業も年々増加しており、中東地域における日本食や日本文化浸透の支援となるイベントとしても認識されています。この「Gulfood」が2022年も2月13日（日）から17日（木）までドバイ・ワールド・トレード・センターにて開催されました。新型コロナウイルスによる影響がまだ継続している状況下においても、120か国以上から4,000社以上の企業が参加し、盛況な賑わいを見せました。また、JETROのジャパンパビリオンへの参加企業数も毎年30社を超えており、コロナ禍においても堅調に成長を続ける中東地域への注目度の高まりを再度確認する機会ともなりました。
一般的に、食に関しては保守的と言われる中東地域においても、各主要都市において日本食ブームが見られるようになってきたこともあり、中東における日本食材の需要は毎年堅調な伸びを見せています。ドバイにおいてはコロナ禍以降においても80店舗ほど日本食レストランが増えており、こうした新規店舗による需要の増加も伴い、日本の食品の輸出量はUAEをはじめ、サウジアラビアなどの大きなマーケットで伸びている状況が続いています。
ドバイは中東およびアフリカ地域の物流・貿易ハブとしてだけではなく、ショーケース機能も持ち合わせる地域として位置付けされています。ドバイ単体では市場規模はそこまで大きくないものの、ドバイからその他の中東地域、さらにはアフリカ地域へと広げられる可能性があり、獲得できる潜在的な市場が大きいことが特徴です。今後さらなる日本食材の浸透を目指し成長させていくためには、中東との食文化の違いをしっかりと理解し、好みや嗜好、ニーズやトレンドなどを理解し、また必要に応じたハラルなどの規制への対応が不可欠です。現地での経験やノウハウを持った業者を通じて、そうした課題をクリアすることで、今後も高いポテンシャルを持つ中東マーケットへの参入チャンスが広がると考えられます。
ksnコーポレーションでは、ドバイ政府機関との提携関係の下、UAEや中東市場における各種規制の調査から参入戦略の立案、現地パートナー候補のご紹介、展示会出展のサポートといった支援をさせて頂いております。UAE及び中東地域への輸出や販路開拓にご関心をお持ちの企業様がいらっしゃいましたら、是非お気軽にお問い合わせください。
Gulfood：https://www.gulfood.com
