石油産業への依存体質からの脱却:UAEにおけるアルミ産業の躍進
ArrayUAE、特にアブダビと言えば、石油産業によって潤っている地域である、という認識をお持ちの方が多いのではないでしょうか。
(ちなみに、ドバイは石油の埋蔵量がほぼ無くなっており、石油産業がGDPに占める割合は非常に低いという状況にあります。)
UAEにおいて、近年大幅に成長しているのが、アルミ産業です。
代表的な国営企業が2013年にドバイとアブダビの二つのアルミメーカーが合併して誕生した、Emirates Global Aluminium(以下、EGA)で、当社は、2017年の純利益が2016年の21億ディルハムから33億ディルハムまで拡大したと発表しています。
売上は2017年が前年比20%増の205億ディルハムとなりました。
2017年はアルミの価格が大幅に上昇したという景気の後押しもありましたが、鋳造金属の生産量も2016年の250万トンを上回る260万トンまで拡大しています。
これは、中国を除くと世界3位の製造規模であり、同産業はUAEにおける一大産業となっていることを示しています。
図1:カリファ工業区アブダビ(KIZAD)のAl Taweelah精錬所
(出所:EGAウェブサイトより)
EGAは米国のマサチューセッツ工科大学や、オーストリアのHertwich Engineering社と技術開発パートナーシップを組む等、海外の先端技術の取入れにも非常に力を入れている企業です。
ksnコーポレーションでは、現地政府との提携のもと、リサーチやコンサルティングサービスを提供しており、国営企業へ対して、日本企業様の技術や製品を提案する機会も設けることが可能です。
そういったサービスにご興味がございましたら、是非一度お問合せください。
参考URL:UAE aluminium major EGA sees 2017 profits surge / arabian Business