急拡大するエミレーツ航空を支えるエミレーツフライトケータリング社
Array皆さんエミレーツフライトケータリング(Emirates Flight Catering)という会社をご存知でしょうか。
ドバイを本拠とし、日本にも多数の便を就航するエミレーツ航空については皆さん耳にされたり利用されたりしたことがあると思います。
エミレーツ航空は現在、世界85か国の159都市に就航している世界最大の航空会社となっており、2018年のAirline of the yearにも選出されている、いわば世界一の航空会社です。
エミレーツ航空は近年急速に就航年を増やし、拡大を続けてきましたが、そのエミレーツ航空に対して機内食やラウンジ内の食事等を提供しているのが、エミレーツフライトケータリング社です。
世界最大の航空会社の台所を支えているわけなので、同社の製造する食事の数は桁外れに大きく、例えばパンなどのベーカリーアイテムは1日50万個も製造し、また1日2万キロ以上の野菜や肉を消費しているそうです。
エミレーツ航空の拡張に伴い、エミレーツフードケータリング社も急拡大しており、今月11日に大規模な新社屋と製造ラインをオープンさせました。
先日同社の購買担当者の話を聞く機会があったのですが、最近の機内食のトレンドの一つとしてアレルギー対応食の多様化を挙げていました。
彼によると、数年前まではそれほどアレルギー対応食への需要は大きくなかったものの、現在では約20種類のアレルギー対応食を提供しているとのことでした。
フライト中にお客様がアレルギーを起こしてしまっては一大事となるので、特にナッツ類などに関しては厳重な管理がなされているとのことです。
また、同社は今年9月に、4千万ドルを投じてドバイに植物工場を建設するという発表をし、話題を集めました。
ドバイは砂漠気候のため野菜類の大部分を輸入に頼っており、上述の通り毎日膨大な量の野菜を消費している同社にとっては、価格及び品質面から、自国内の植物工場にて野菜を生産した方が、経済性があると判断したものと考えられます。
こちらはまだプロジェクトが始まったばかりであり、まだ拡張の計画はないとのことですが、このプロジェクトが成功すれば次のプロジェクトが始まる可能性は高いものと考えられます。
このようにエミレーツフライトケータリング社は大変ユニークな会社であり、日本企業にとっても食材の提供や植物工場、厨房(オートメーション)機器の納入など様々な分野においてビジネスチャンスがあると考えられます。
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