寡占・独占化が進むUAEの大手スーパーマーケット市場
少し前のことになりますが、今年6月にフランス系スーパーCarrefourをUAEはじめ中東各国で展開しているMajid Al Futtaimが、同じくフランス系スーパーのGeant(の中東フランチャイズ店)を買収したというニュースがありました。http://gulfnews.com/business/sectors/retail/majid-al-futtaim-buys-geant-franchise-owner-in-region-1.2050679
これにより、UAE・クウェート・バーレーン3カ国のGeantの店舗はCarrefourに衣替えすることになり、その結果UAE国内におけるカルフールの店舗数は67店から80店へと増加することになりました。
こうしたCarrefourやGeantのような大手小売チェーンは、UAEにおいて通常の食品スーパーに加え、旗艦店としてショッピングモール内に大型のハイパーマーケット(食品だけでなく、衣類や日用品等様々なものを販売する形態)を展開しています。
Majid Al Futtaimは今年、Geantだけでなく、ドバイフェスティバルシティのHyperpandaというハイパーマーケットもCarrefourブランドに塗り替えており、これによりハイパーマーケット市場の寡占・独占化が一気に進みました。
写真:Dubai Festival Cityで営業していたHyperPanda店舗(出典:Khaleej Times)
ドバイの主要なショッピングモールを見ても、その多くにはCarreourのハイパーマーケットが入居しており、わずかに別ブランドで展開できているのはアブダビ資本のLulu Hypermarketや高級スーパー/ハイパーマーケットのSpinneys及びWaitroseくらいとなっています。
Majid Al Futtaimは言うまでもなくドバイで最も成功している巨大な財閥の一つですので、この勢いは今後ますます加速し、UAEの小売店市場の寡占・独占化が益々進むことが考えられます。
従い、UAE/ドバイのスーパーで商品を大規模に販売するには、いかにCarrrefourへのチャネルをしっかりと持った現地代理店と協業できるかということが重要になってくるものと考えられます。
ksn Research & Consultingでは、こうした代理店のご紹介やビジネスマッチングといったご支援をさせていただいております。UAEへの販路開拓にご関心をお持ちの企業様がいらっしゃいましたら、是非お気軽にお問合せください。