中東ビジネス最新情報 ・2018年10月11日

今年も海外からの直接投資を惹きつけ続けているドバイ-その強さの秘訣-

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今週、弊社が提携関係にあるドバイ政府機関、Dubai FDIの主催で、Dubai Investment Weekというフォーラムが開催されています。
これはその名の通り、ドバイに対する海外からの直接投資を主題としたイベントで、毎年同じ時期に開催されています。
今年もドバイの王族や経済大臣らが出席し、初日は500名以上の参加者で賑わいを見せていました。

ここで気になるのがドバイに対する諸外国からの直接投資の状況ですが、昨今の原油価格の低迷に苦しむ中東湾岸諸国の中において、2020年に万博を控えるドバイは今年も多くの海外直接投資を惹きつけているようです。
Dubai FDIによると、2018年上半期におけるドバイに対する直接投資の総額は177億ディルハム(約5,300億円)に達し、昨年同期比26%増を記録したとのことです。
これらの投資をけん引したのはeコマースやブロックチェーン、フィンテックなどといった新たな産業群で、ここからドバイがいかに先端産業を惹きつけているかが分かります。

では何故ドバイはこのように多額な直接投資を惹きつけられているのでしょうか。
フォーラムの初日に基調講演を行ったWAVTEQ社グループCEOのヘンリー氏は、「ビジネスのしやすさ」「物理的なインフラの質」「潤沢な労働市場」「ファイナンスの容易さ」そして「安価なオペレーティングコスト」の4つのポイントが、ドバイは世界中の他の都市よりも優れており、このことがドバイに対する企業進出を増加させていると解説していました。
これらに加え、外国人としての生活のしやすさや、エミレーツ航空やジュベルアリ港を初めとした交通・物流インフラなども、ドバイを国際ビジネスのハブとさせている大きな要因なのではないかと思います。

上述の通り、ドバイではIT技術などをはじめとした新たな産業の集積が進んできており、政府も省庁等でそうした技術を率先して取り入れるなど、その育成に力を入れています。
これにより、海外企業による直接投資はもちろんのこと、ドバイから新たにビジネスを始めるスタートアップも増えてきています。

ksnコーポレーションでは、ドバイ政府機関との提携関係の下、ドバイの国営・民間企業にも幅広いネットワークを持ち、UAE・中東市場における各種規制の調査から参入戦略の立案、現地パートナー候補のご紹介といったご支援をさせて頂いております。UAEへの進出や販路開拓にご関心をお持ちの企業様がいらっしゃいましたら、是非お気軽にお問合せください。





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