タクシーの待ち時間が改善される?ドバイ交通局がスマートシステムを導入
Arrayドバイでは年間500件を超える展示会・イベントが開催されており、2017年における海外からドバイへの訪問者数は1,500万人を超えると言われています。
読者の方の中にも、展示会へ出展、あるいは参加された経験がある方がいらっしゃることでしょう。
ドバイへ訪問する際、展示会会場から市内の移動手段として多くの方がタクシーを利用するのではないかと考えます。
大規模な展示会が開催されるワールドトレードセンター付近では、イベント終了直後から大勢の方がタクシー乗り場に並び、道路上にタクシーがあふれかえる、という風景は最早イベント・展示会開催時には日常茶飯事的に見ることが出来ます。
この度、ドバイ内のタクシー業界を管轄するドバイ交通局(Road and Transport Authority, RTA)が、展示会会場におけるタクシー乗車の混雑緩和を目的として、管理システム(Smart Time Management System, STMS)を導入することを決定しました。
同システムによって、RTAは、イベントへの参加人数、タクシーの需要台数等といったデータをリアルタイムで取得することが可能となり、必要数のタクシーをイベント会場へ事前に手配することが可能となります。
また、イベント参加者にとっても、会場外に待機している空車台数や、タクシーを手配する場合の待ち時間を把握できるというメリットがあります。
この取り組みは、ドバイが掲げる世界一のスマートシティ化の実現に向けたステップの一部であると捉えられており、RTAの掲げる顧客満足度向上にも大きく寄与すると期待されています。
このシステムは既に一部の展示会開催時にパイロット的に利用されており、合計7日間で12,000人のタクシー利用者のタクシー待ち時間削減に寄与したとRTAは発表しています。
また、展示会会場の他、ドバイモールでも2日間のテストを行い、タクシー利用者の平均待ち時間の短縮と、顧客満足度向上に寄与したというデータが公開されています。
2018年の1月~7月の間に、ドバイでタクシーを利用した人数は延べ8,800万人にのぼります。
これだけ多くの利用者を抱えるRTAにとって、顧客満足度の向上は非常に重要視している項目の一つであり、こういったスマート化ソリューションの導入は今後も進んでいくと考えられます。
このように、RTAのみに限らず、ドバイ政府においてはドバイを世界一のスマートシティと化すべく、様々な最先端技術及びソリューションを積極的に導入しています。
多くのテクノロジースタートアップが自社の商品を売り込み、ドバイ政府と連携して実証実験等を行っています。
ksnコーポレーションでは、UAEのドバイにおいて現地の政府機関と提携し、多くの政府機関とのネットワークも有しております。現地政府は新しい技術や施策を常に求めており、技術、ソリューションを持つ日本企業様と現地政府のマッチングを弊社がご支援をさせていただくことも可能です。
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